会社員なら知っておきたい会社の業績に関わる基本用語

仕事

こんにちは。かおるです。

会社に勤めていると自社の業績を社内で見ることがあると思います。しかし、わからない用語が多くて内容の理解ができないのではないでしょうか?基幹職になると研修がある会社もありますが、一般社員の方々は自分で勉強しないといけません。

何から勉強すれば良いのかわからないと思いますので、今回は会社の業績報告などでよく目にする用語をピックアップしました。勉強の参考にしてください。

下記の図を参考にするとより理解できます。

MoneyForwardクラウド会計HPから引用(https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/45760/#1

売上高

売上高とは、企業が商品やサービスを提供することによって稼いだ、売上金額の総額のこと。売上高が高いと企業の商品やサービスが売れていることを表し、その企業の規模がある程度わかります。

例えば、売上高1000万円の企業と売上高1000億円の企業では企業の規模が異なることがイメージできると思います。一般に大企業と呼ばれるのはこの売上規模が大きいからです。売上高は企業がどれだけの利益を出しているのか算出する際の源泉となる非常に重要な数値です。

粗利益(売上総利益)

粗利益とは売上高から売上原価(製造業の場合は人件費を含む製造原価)が差し引かれた利益のこと。粗利益から『本業でどのくらいの利益を出しているのかを知る』ことができます。

粗利益=売上高ー売上原価(製造原価)

小売業では製造原価に人件費が含まれないので製造業の粗利益は小売業に比べて低くなる可能性があることを理解しておくと良いでしょう。

営業利益

営業利益とは粗利益から販売費と一般管理費を差し引いたもの。本業でどのくらい儲かっているのか判断することができます。営業利益が赤字の場合は本業が厳しい状況にあると判断されてしまいます。

営業利益=粗利益(売上総利益)ー(販売費+一般管理費)

販売費は広告宣伝費などの営業に関わる経費を指し、一般管理費は人件費や家賃光熱費などの経費を表します。

  • 売上高:100万円
  • 売上原価:30万円
  • 販売費:10万円
  • 一般管理費:10万円
  • この場合の営業利益は50万円です。

営業利益率

営業利益率とは売上高から売上原価や販売費、一般管理費を差し引いた営業利益の売上高に対する割合。本業でどのくらい効率的に利益を出せたかが分かります。

営業利益率=営業利益/売上高 × 100%

営業利益の目安に関して、5〜10%あれば優良企業とされています。15%以上では超優良級です!

ただし、業界によって大きく異なりますので数字だけでの判断はしないようにしましょう。

例えば製造業の営業利益の平均が5%程度だと言われています(製造原価に人件費が含まれているためだと思っています)ので10%もあれば超優良企業ですね!

経常利益

経常利益とは企業が事業全体で経常的に得た利益を表し、本業とそれ以外の業務で得た利益(営業外利益)を足したもの

経常利益=営業利益+営業外利益ー営業外費用

営業外利益には受取利息や株の売買などが含まれます。

営業利益が少なく、経常利益が高い場合は本業よりも営業外での儲けが多いということになります。本業で儲けてくれないと株主は怒ると思いますけどね。

当期純利益

当期純利益とは当期の企業の活動でどの程度の利益が出たのかを表すもの

当期純利益=税引前当期純利益(経常利益+特別利益-特別損失)-法人税-法人住民税-法人事業税

端的に表現すると売上から税金や経費など掛かった費用を全て引いた、企業が最終的に稼いだ利益です。従業員の賞与を決める際の指標になりますので多ければ多い方が従業員としては嬉しいです。

まとめ

本記事で紹介した用語はほんの一部に過ぎませんが、こちらの用語を押さえておけば会社の業績の概要が掴めるのではないかなと思います。

まずは自身の勤めている会社の財務状況を確認してみましょう!

ではでは。

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